📝 ご依頼内容
今回は港北区の戸建て鉄骨階段塗装になります。
「鉄骨階段を安全に使える状態に戻したい」
とご相談をいただきました。
定期的に塗装はされていたものの、
塗膜が重なりすぎて縞鋼板の凹凸が埋まり、
濡れると滑りやすい状況だったことが気になっていたとのことです。
また、表面はきれいに見えても内部で錆が進んでいる可能性もあり、
今回は階段そのものをしっかり見直したい、というご希望がありました。

こんなお悩みありませんか?
- 階段が濡れると滑りやすく、不安を感じることがある
- 塗ってもすぐ劣化してしまう理由が知りたい
- 内部の錆がどこまで進んでいるか一度確認してほしい
- 過去に何度も塗り重ねてきたため、状態が見えにくくなっている
- 安全性を優先し、根本から改善したい


🛠 施工内容
■ 既存塗膜の剥離・状態確認
階段のステップ部分は塗膜が厚く、
縞鋼板の滑り止めが効かない状態になっていました。
まずは剥離材を使い、既存の塗膜を一段ずつ丁寧に除去。
この工程で、下地の状態や錆の進行、
前回施工の品質がはっきりと見えてきます。
剥離を進めると、下塗りがされていない箇所や、目荒らし不足、
汚れの上から塗り重ねた跡も確認できました。
見た目だけでは分からない問題が多く、
「塗り重ねでは対応できない状態」であることが明確になりました。




■ 下地調整と錆処理
塗膜を剥がせるところまで除去した後は、表面を整えて錆処理を行います。
今回は関西ペイントの「ルビゴール」を使用し、
鉄骨の温度や乾き具合に合わせて希釈率を微調整しながら施工しました。
内部で進行していた錆もしっかりと処置し、
長く持つ下地へと整えていきます。


■ 破損部分の補修とシーリング
ステップの入隅には新たにシーリングを打ち直し、
腐食が進んでいた部分は鉄板を貼って補修を実施しました。
踊り場の増し張り部分は、
前回の施工で水切りや端部処理が不十分だったため
水が入り込み、腐食が進行していました。
今回は後付けの水切りを製作し、
端部から水が回らない構造へ改善しています。



■ 仕上げ塗装
すべての下地調整と補修が完了した後、
最終の仕上げ塗装へ進みました。
縞鋼板の凹凸がしっかり機能するよう、
滑り止め効果を重視した仕上がりに整えています。
見た目の美しさはもちろん、
安全性と耐久性がしっかり備わった階段へ生まれ変わりました。



👨🔧 tanapenコメント
鉄骨階段は、表面だけでは状態を判断できません。
塗膜の下で錆が進んでいることはよくあり、
今回のように剥離して初めて全体の状況が分かることも多いです。
「塗り重ねれば見た目は整う」
その反面、内部では劣化が進んでいる可能性があります。
階段が長く安全に使えるよう、
下地調整・錆処理・補修・端部処理まで
一つずつ確実に行うことが大切だと感じた施工でした。
■ Before

旧塗膜の厚塗りにより凹凸が埋まり広範囲にサビが進行している状態

塗膜の下で雨水が滞留し内部からサビが広がって浮き上がっている状態

既存塗膜を剥がすと内部の劣化した塗膜やサビが大量に露出

前回施工の不十分な端末処理により、
水が回り大きな腐食が発生していた箇所
■ After

丁寧な下地処理と防錆対策により、
階段全体が美しい光沢のある仕上がりへ。
滑り止めの凹凸もしっかり復活し安全性が大きく向上しました。

厚く固まっていた旧塗膜をすべて除去し、
本来の縞鋼板の形状がくっきり復活。
均一な塗膜で耐久性もアップしています。

錆が集中していた入隅部分も丁寧にケレン・補修を行い、
滑らかに再生。
水が溜まりやすい箇所だからこそ入念に防水処理を施しています。

腐食が進んでいた踊り場も端末処理+補修+塗装でしっかり保護。
凹凸が明確に出ることで歩行時の安心感もぐっと向上しました。
