📝 ご依頼内容
九十九里町に建設中の別荘ガレージにて、
カウンター天板と什器背板の塗装をご依頼いただきました。
今回は、木材で造作されたカウンター天板と什器背板に、
モルタルの質感を塗装で表現できるモールテックス仕上げをご依頼いただきました。
最近キッチン・カウンター・家具などで、
本物のモルタルではなく、塗料・左官塗材で
モルタル風に仕上げる方法が人気を集めています。

こんなお悩みありませんか?
- 木材の什器を長く使いたいので、下地からしっかり仕上げてほしい
- モルタル調に仕上げたいけど、重量・割れ・工期が気になる
- モルタル風にしたいが、素材・施工のハードルを下げたい
- デザイン性とメンテナンス性・耐久性も確保したい


🛠 施工内容
■ 下地処理(木の水込み・灰汁止め)
まずは木材の状態を整えるために、
十分に水を含ませてから下塗りを行います。
木材塗装は、この下地づくりが仕上がりを大きく左右する工程。
ここを丁寧に整えておくことで、
後の塗り重ねがしっかり乗り、最終的な質感も格段に美しくなります。

■ 中塗り(質感をつくる工程)
下地が整ったら、天板と背板全体に中塗りを進めていきます。
コテの動きで仕上がりの表情が変わるため、
完成をイメージしながら丁寧に塗り広げていきました。
ムラが出やすい箇所は特に慎重に塗布し、
どの程度の質感に仕上げたいかを踏まえて塗り重ねる回数を調整します。
2回、3回と重ねることで、深みのある風合いが生まれます。
この段階で空間になじむ表情が決まってくるため、
一回ごとの乾燥時間もしっかり確保しながら作業を進めました。


■ 仕上げ塗装(プライマー+TOPコート)
中塗りでしっかりとベースを整えたあと、
いよいよ最終仕上げとなる〈プライマー → TOPコート(艶消し)〉へ進みました。
まずは屋根材を確実に保護するため、
プライマーを均一に丁寧に塗布して下地を安定させます。
そのうえで、艶ムラが出やすい艶消し仕上げに対応できるよう、
一枚ずつ状態を確認しながら慎重にトップコートを重ねていきます。
使用しているのは、当社オリジナルの高品質TOPコート。
光の反射を細かく見極めつつ塗り進めることで、
均一で上質な質感に仕上げることができます。
仕上がりは、ガレージ全体の雰囲気にも馴染む
落ち着いたマット仕上げ。
品よく、長く美しさを保てる屋根に整いました。



👨🔧 職人コメント
木材は吸い込みや灰汁が出やすいため、
今回のような 下地から丁寧に整える工程 がとても大切です。
2回、3回と様子を見ながら塗り重ねることで、
モルタル調の自然な雰囲気になりように仕上げます。
最後の艶消しTOPコートは特に神経を使う作業ですが、
ガレージ全体と相性の良い、落ち着いた質感に仕上げることができました。
長く大切に使っていただけると嬉しいです。




